シャープ・ブンゴウ

〜酒なくしてなにがこの世の桜かな〜である。
酒を愛し、そのひと雫の輝きに生命の真実を見出し、
喉もとを過ぎるなめらかな液体の愛撫に、
生存の満ち足りた至福を知るのだ。
酒に溺れることもよし。酒に笑い酒に泣き崩れ、酒に論駁だ。
堅苦しいことは棚に上げておき、まずは一献である。
酔えば酔うほど、生きる喜びが燃え上がる。
酔えば酔うほど、世界の裏側が見えてくる。
酔えば酔うほど酔うのである。
そして身に覚えもなくたどり着いたのが、
どしゃぶりの雨の中の孤島だった。
泥酔の曖昧な記憶によればサラバと一言、
道頓堀に飛び込んだのは覚えている。